まんじゅう大帝国というコンビについて
日々のこと。
少し前のこと。お笑いのライブを初めて見た。中野小劇場ホールのベストエンタである。
お目当ては、まんじゅう大帝国だ。念のため補足をすると芸名である。
ひとまず、下記の動画を見てほしい。
このコンビを知ったのは同じくお笑い好きの友人からのおすすめであった。
見た瞬間、ああ完璧だなあと思った。
お笑いは好きでよく見るのだけども、面白いなあとかくだらないなあとか思うことはあるものの完璧だなあと思ったのは覚えている限り初めての経験だった。
最後まで首尾一貫したネタでありオチまですーっと頭に入りこんでいく。
散々色々な人が言っていると思うが、基本的にこの二人のネタには突っ込みというものが存在しない。ボケの竹内に対し、ボケの田中が重ね、誰も突っ込まず彼方に向かっていくというある種ダブルボケのスタイルである。(笑い飯はボケ突っ込みが入れ替わり立ち替わりするという意味のダブルボケなので意味通りでいうとまんしゅう大帝国の方が沿っているかもしれない)
ネタを分析するってのも無粋であるが自分は田中の「じゃあどっかで1問落としたんだ」にえらく打たれたわけです。セオリーというか普通の流れであれば全問正解のボケに対して突っ込みが入るべきところにそこに強度のあるボケをまた一個上塗りするこの一連の流れだけで素晴らしいと感動するわけです。
こっちのネタも『今度3人で飲もうよ』にも「いや、それ2人だけどね。」と突っ込みたくなるところだがそこも突っ込まない。
ライブで見たネタは上記のようなネタから割と一般的なものに寄せてきた漫才をしていた。
M-1前ということで色々試しているのだろうか。